購入に無理があったり、不安を解消されていない状態で購入を決断することを強いる営業スタイルは、
購入される側にも、売る側にも不幸で、異常な状態といえます。
私たちは冷静な判断を行なっていただく為に、様々なシミュレーションを通して見えてくる土地・建物の諸条件を明確にしています。

購入時期を計る物差しには、物価、借入金利、預金金利のような指針があります。
全ての事項でベストタイミングが望まれますが中々難しいのも事実です。

今が良いのか、数年後が良いのか・・とても難しい判断ですが、だからこそ、
シッカリとした情報とシミュレーションによる判断が必要です。

とかく、物件価格から自己資金を引いて考えがちです。
しかし、住まいを持ってから、想定していなかった費用に気付くようでは計画が妥当であったとは言えません。
返済計画だけではなく、住宅取得後のキャッシュフロー(現金収支)こそ重要です。

まずは、支払可能額を冷静に算出する事から
始めましょう。

冷静に考えて見ましょう。例えば、住宅ローンにはエンド(完済)がありますが、家賃にはありません。また、万一、主たる収入を得ている方に不慮の事故や病気で亡くなってしまった時、残されたご家族は気楽でいられるでしょうか。
家賃とローン返済額、どちらが多いのかをシミュレーションする必要があるでしょう。

一概にそうとも言えません。例えば、年収が右肩上がりを前提としての計画・変動金利での計画など、収入と支出について将来起こりえるシナリオをシミュレーションする必要があるでしょう。

戸建に無くてマンションにあるもの、それはエレベータ・通路・玄関ホールなどの共用部分です。管理費や修繕費はその共用部分の経費負担であって、ローンが終わっても、これらが無くなる事はありません。
戸建の場合のローン返済と、マンションの場合のローン返済・管理費・駐車場料金のそれぞれの支払合計を、将来にわたってシミュレーションする必要があるでしょう。

  □Aさん(ご主人)35歳
  □家賃7万円の賃貸住宅にお住まい
  □自己資金100万円
  □積立を月々3万円
この条件で、家賃を払いながら積立貯金を3年間してから家を持つのと、今すぐに家を持つのとでは、どちらが借入金完済までの住居費支払総額が少なくなるのかを算出してみます。
まず、購入予定の土地・建物を仮定します。

つまり、借入金は2,720万円−自己資金100万円=2,620万円借入となります。

次に土地・建物と家賃の値上がり率を想定します。

現在と3年後の借入金金利を想定します。この場合、3年後に0.5%金利が上がっている想定です。

返済期間は35年とします。


ここで、コンピューターによるシミュレーションを行なってみると・・


になります。という、結果が表されました。

なぜこうなるのか・・月々3万円を3年間36ヶ月も積み立て、元金だけで計108万円増え、元々あった自己資金を足すと少なくとも合計208万円にはなっています。さらに、土地・建物とも、値上がりはしないという想定ですので、単純に考えれば、借入金が少なくなって、支払総額も少なくなりそうなのに・・・
このケースの場合、多くの皆さんも錯覚するポイントが隠されています。
それは・・・

@積立貯金を毎月3万円づつ行なっても、低金利ゆえに利息の上積みはありません。
 今の低金利下では、貯めているより借りる方にメリットがあります。これを解りやすくすると・・
A3年後まで、住居費としての7万円の家賃の支出は続きます。
B3年後の借入金金利を0.5%UPと想定しているので、3年後の借入金が積立貯金分108万円少なくなっても、
 借入金返済総額は35年間で、0.5%の金利差分139万円が増えてしまいます。

よってこのケースの結論は、家賃7万円の賃貸住宅に住み3年間貯蓄するより、すぐに住宅を取得する方が支払総額は少ないとなります。

このように、漠然とイメージしていることをシミュレーションしてみると、問題点が浮き彫りになります。
また、所得や自己資金、購入物件よって、今が住宅を持つタイミングにあるのか、ないのかは簡単にシミュレーションできます。